ねじり椅子のポーズ
今日は、ねじり椅子(ねじった椅子)のポーズを解説いたします。
サンスクリット語で、パリブルッタ・ウトゥカターナーサナです。
ヨガのいわゆるスタンディングポーズ(立ちポーズ)の中で、
上半身のねじる動作が入るポーズは、意外と少ないです。
立って行うポーズは、身体がかたい方でもやりやすいので、
ぜひチャレンジしてみてください。
まず、ポーズのやり方の前に、背骨の回旋動作可動域について、
触れておきます。
頸椎が50°胸椎が35°腰椎が5°で脊椎全体では90°となっています。
つまり、腰椎は、ほとんど回旋しない(できない)。
ここをまず、ポーズをとる前の大事な事前情報として頭に入れてください。
さあでは、ポーズをとる前に、背伸びをして身体を解しましょう!
ねじりのポーズの前後に背伸びを入れると、
身体がリセットされていきますので大事な動きです。
今回も、約5年前の私がたまに登場します(笑)
それと今の写真で解説いたします。
まずは自然に合掌して立ってみましょう。
土踏まずから頭頂部まで、スーッと軽くラインをイメージしてみます。
そこからスーッと、膝と股関節を曲げて、椅子に腰かけるイメージで
真っ直ぐ下に降りていきます。
おへその下辺りから土踏まずへまっすぐなラインをイメージして、
重心を安定させます。
この時、上体の斜め真っ直ぐ感を大切にしてください。
だいたい45℃くらいの前傾を、股関節から折って作ります。
上体が丸まると腰に負担がかかります。
また前傾が少なく、膝が前に出過ぎると、膝に負担がかかります。
そこからねじる動作に移るわけですが、
肘をしっかり張って背中を平にしながら、
頭頂部からの前傾角度をキープしてねじっていきます。
最初は、ごく浅いねじりで大丈夫です。
冒頭に触れた腰椎はあまり回旋できないことを頭に入れて、
腰を深くねじろうとしないように、
自然に上体全体をねじります。
そして、そのまま体幹をしっかり安定させてキープしても良いですし、
肘を腿の上に落として支えて行っても良いです。
先ずは、ねじり感覚に慣れましょう。
浅いねじりの時は、
膝頭がなるべく平らなままのイメージ(少しは動いて出ても構いません)で、背骨中心のねじりを体感してみましょう!
そして、慣れてきたら深くやってみます。
腿の外に肘を出して行うやり方です。
この時は、腰椎に負担がかからないように、股関節を使って行います。
(写真の様に、ねじる方の反対の膝が前へ出てきて構いません。)
やり方としては、
椅子に腰かけた姿勢から、
ねじる側の方の手で、腿を押さえて、反対の腕の肘を腿の外にセットします。
肘の位置は、自分がやりやすい位置で良いです。
そこで形を安定させて、合掌し直して、頭頂部から上体を真っ直ぐ、
おへその下から土踏まずでのラインを意識して、しっかりバランスをとります。
無理のない程度の頸椎の回旋で、天井真上や斜め上くらいでも良いので、
一点を見つめて、呼吸をしながらキープしてみましょう。
余裕があればお尻を後ろへ引く動きを入れて、
さらに、ポーズを深めてみましょう。
だいたい5呼吸くらいキープしてから、無理なく戻ってください。
そして背伸びで調整します。
当然、左右バランス良くやってみてください。
この前のブログで紹介した、立位の片足前屈(パールシュヴォッターナーサナ)や
前の前のブログの三角のポーズ(ウッティタ・トリコーナーサナ)と組み合わせてやって
も、いい感じで効いてきます!
最初は、ねじり過ぎないように注意してくださいね(^_-)-☆
ほどほどで、やりましょう(^^♪
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